たべたらねむる

淡々と立ち直りたい

流産手術(8w4d)

この産院の指示では前日の22時以降飲食禁止の為、入浴は早めに済ませこまめに水分を補給した。そのお陰か翌朝も口渇をさほど感じなかったが、空腹が辛い事…手術当日ともなると逃げも隠れも出来ないので、夫が食べているパンに齧り付く真似などして遊ぶ余裕も逆に出たりする。が、夫を仕事へ送り出すと途端に心細くなり、「全身麻酔 繋留流産」や「枯死卵 20代」などで検索し、更に鬱々とする。

開院前に産院到着、人目に触れず診察室へ行き来出来る二人部屋に通されるが、最後まで一人きりだった。用意されていた前開きワンピース(授乳に便利そうで空しくなる)に着替え、前処置へ。消毒のちラミセルを挿入するが、これが噂通り痛い。全行程を通してこれが一番痛かったが、脚が緊張して顔を顰めてしまう程度ではある。トドメに膣へガーゼ詰めると間もなく生理痛様の鈍痛がやって来て、ブドウ糖液の点滴をしながら粛々と子宮口が開くのを待った。Wi-Fiが飛んでおり、ここでも全身麻酔について検索を止められない。

1時間後に声が掛かり、トイレの後処置室へ。内診台へ上がり、血圧と脈拍を読む機械をセットされながら「お酒に強い方なんですけど、麻酔の効きに影響あるんですか」と看護師に尋ねると「全然!大丈夫ですよ」との返答。その言葉通り、ブドウ糖点滴の管から麻酔が投与され間もなく視界が回る。「目が回って来ました」と言えたのか言えなかったのか、気付いたら元の二人部屋に寝ていた。

点滴がブドウ糖に戻りナプキンを当てられている事で、今が術後だと知る。痛みはラミセル挿入後のままで、本当に搔爬したのか分からないレベルだった。最も心配していた吐き気はないが、とにかく喉が渇く。暴言を吐いたり暴れたりという事もなかった…筈である。

後で夫や母に連絡を入れた時間を確認すると意識が戻ったのは手術から更に1時間半後だったが、そのメールやLINEの文章に全く覚えがない。「起きたよ〜目が覚めた?のかな?」何故スマホを操作しながら疑問形なのか。
点滴で糖分水分を補給しているせいで、昨晩から水を一滴も飲んでいないのにトイレが近い。麻酔から覚めて初めのトイレはナースコールを、と言われていたが気恥ずかしく、看護師が膣のガーゼを抜きに来たタイミングで介添えして貰った。特に出血もふらつきもなく点滴からも解放され、昼過ぎには唯一楽しみにしていた軽食の時間へ。安心して処置を任せていられたのと軽食が美味しかったのとで、やはり産む時もここだなと前向きに考える。

夫と母が到着する頃を見計らって二人部屋を出ると、ちょうど夫の車が駐車場に入る所が見えた。会計は事前に聞いていたより少し安め、これも後日保険金が下りればお釣りが十分出る。まさか医療保険に加入して1年ちょっとでお世話になるとは…妊娠前に入っておけとはこういう事か。

6週目から感じていた食後のムカムカはさっぱり消え去り、こうして初めての妊娠は8w4dをもって終了した。

 

 

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